絵本

2019年1月27日 (日)

静かに、新たに

本日1月27日から、ブログのタイトル

 
以前のon the lineから、「物語のちから」へ
 
静かに、新たに再出発します。
 
以前のブログは音楽がメインのようで
 
絵本が中途半端でした。
 
相変わらずマイケル・ジャクソンもファンですが
 
少し絵本に集中したいと思います。
 
子どものころから好きだった、
 
「物語」。
 
その力を、今度は自分でも創ることが出来るよう
 
その道のりを少しづつ、綴っていきたいと思います。
 
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今深く読みこんでいるのは、モチモチの木。
 

2018年6月10日 (日)

NHKプロフェッショナル 絵本作家かこさとし

去る5月2日、絵本作家のかこさとし※ 先生がお亡くなりに
 
なりました。※(wikipedia)
 
92歳の大往生、最後まで現役の絵本作家であり、
 
数多くの絵本を世に出された方です。
 
代表作の一つである、からすのパンやさん は確か
 
今から40年以上前に出版され、
 
260万部の大ベスト&ロングセラー。
 
 
 
こちらもシリーズ100万部超えのヒットとなった
 
 
絵本作家はお元気で長生きだなあと思って
 
いたのですが・・・。
 
 
その、かこさとし 先生※※の最後の1か月を、
 
NHKプロフェッショナル 仕事の流儀という番組が 
 
取材されていたそうです。※※公式サイト
 
そちらをちらっとご紹介します。
 
 
番組はとてもとても静かに始まりました。
 
 
 
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取材は3月から4月上旬にかけて行われました。
 
取材の申し込みをした段階で、
 
もうご家族やご本人は最期の日が近いで
 
あろうことを、どこかで分かってらしたそうです。
 
それでも、記録としてありのままを撮っていただければ
 
とのこと。
 
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取材21日後、かこさとし先生はお亡くなりになりましたが
 
本番組は追悼番組ではなく、あくまで現役絵本作家
 
最後の記録、としての放映でした。
 
 
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数年前から腎臓を患い、緑内障で視野もせまく
 
なりつつある先生に、お仕事のお世話などを務める
 
娘さんが、少しは休んだら?と尋ねると、
 
先生は一言「死んでから休みます」って。
 
 
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てんぐちゃんシリーズ最新作の原画です。
 
 
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絵本を読んだ子どもさんが、読んだ後に
 
誰かに話したくなったり、何かしらの反応が出る、
 
そういうものを描かなければ、描く意味がないと
 
おっしゃる。
 
その原点はご自身の辛い記憶です。
 
第二次世界大戦時、お国のために軍人になろうと
 
思っていたかこ少年、視力が弱いため飛行機乗りに
 
なれず、仲間は次々亡くなり、終戦で19歳で
 
生き残りました。
 
が、戦争が終わったとたん、周囲の大人達は
 
態度を一変、あれほど戦争に加担したのに
 
本当は戦争に反対だった、など・・・。
 
落胆し、かつ、自分も同罪だ、と思いつめた
 
かこ少年は決意をします。
 
未来の子ども達に託そう、大人が言うことでなく
 
自分の頭で考えられる人になってほしい、
 
子ども達の応援団になろう、と。
 
子どもさんをあなどってはいけない、が
 
かこさんの信条です。
 
物語をしっかり起承転結にまとめ、
 
細部までこまかく描きこむと、 
 
子ども達はちゃんと見て応えてくれる、と。
 
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そんなかこ先生の最後の日々、水についての
 
科学絵本の構想はあるのですが、絵を描く
 
体力がないため、2年かけて構想を練り、
 
作った文章の絵を他の絵本作家に頼むことに 
 
なりました。
 
体が痛むかこ先生ですが、それでも打ち合わせを
 
やめようとしません。
 
 
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そして、まさかのダメだし。
 
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絵本を誰に届けるのか、対象年齢を気にされ、
 
うんと年齢を下げて優しい内容にしたい、
 
が、そのためには「分子」などの言葉は難し
 
すぎる。
 
そして、水をみずたまのかたちで表現したものの、
 
雨はみずたまの格好ではなく、球体である、と。
 
 
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結局、ご自身の文章をボツにします。
 
最後まで、とことんご自分の作品を客観的に
 
ジャッジされる先生。
 
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取材最終日から21日後、かこ先生は
 
お亡くなりになりました。
 
番組は、人間 という、先生の科学絵本からの
 
言葉を紹介して終わりました。
 
 
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40億年ひきつがれてきた生命の設計書は
 
あなたにもあります。
 
そしてその設計書はこれからも人に受け継がれて
 
ゆくことを思えば、むやみに死をおそれたり、
 
悲しむこともないのです・・・と。
 
 
 
わたしは、ぽっかりと心に大きな穴が空いたかのような・・・。
 
お亡くなりになったニュースより、この番組を見た後と、
 
公式サイトでのおしらせ を読んだ後の方が
 
ひたひたと悲しみが大きくなっています。
 
ただただ今は、素晴らしい絵本をありがとうございました、
 
という言葉しかない、わたしであります。
 

2018年5月13日 (日)

絵本寺子屋 =むぎわらぼうし=

昨日は2か月ぶりの絵本寺子屋だった。

 
4月はブルーノ・マーズのライブと重なったので
 
見送り。
 
それにしても、ブルーノと絵本の振り幅って(^^;)
 
やはり久々は緊張。休みがちになるとますます
 
敷居が高くなるので気をつけねばな、と思う。
 
今回の課題図書はこちら。
 
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竹下文子さく
いせひでこ絵
講談社刊
 
もともとは1985年に出版され、その後2006年に
 
新装版が出ました。
 
いせひでこさん好きなんですが、この絵本は
 
存じ上げず。かなり初期のころなので絵柄が
 
多少違いますが、いせさん独特の青はもう
 
見え始めています。
 
お話は、夏の終わりから秋にかけての
 
風が西風に変わり、夏の終わりがさみしく
 
感じる季節。
 
主人公のるるこは、まだ夏が終わってほしくなく、
 
お気に入りの麦わら帽子をなかなか脱ごうと
 
しません。
 
そんなるるこが、夏とさよならして秋に入るまでの
 
成長のおはなしです。
 
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夏が終わっちゃうのって、さみしくないですか?
 
わたしはすごくさみしくて、風にややひんやりとした
 
かすかな予兆を感じると、ああ、夏が終わっちゃう…と
 
子どものころからさみしかったです。
 
そして、るるこ。
 
子どもって、気に入ったものを、とことん持ちませんか?
 
ちゃんと納得しない限り、ガン!として聞かない、
 
というような・・・。
 
シンプルな竹下さんの文章も素敵です。
 
「いっしょに いくの? いかないの?」
 
よそいきに きかえた おねえさんが、
 
へやの そとで よんで います。
 
 
るるこは、むぎわらぼうしを かぶって、
 
かべの ほうを むいて います。
 
なつの はじめに かって もらった
 
むぎわらぼうし。
 
しろい リボンが すこし ほつれています。」
 
(むぎわらぼうし、より抜粋)
 
この最後の、「白いリボンがすこしほつれています」
 
この一文だけで、どれほどるるこがこの帽子を
 
気に入ってかぶって歩いていたか?が分かりますよね。
 
いまどきの絵本とちがって派手さはないのですが
 
静かでさわやかな、かわいらしい絵本です。
 
よろしければぜひ(^^)

2017年11月26日 (日)

北東北ちょっと旅=かさじぞう=

どうもです。

 
週末を利用して、北東北をちょっと旅してきました。
 
主に岩手県。
 
 
柳田国男(遠野物語 )など、
 
たくさんの児童文学やむかしばなしのふるさとでもあります。
 
 
この電車がお目当てでもあります。
 
 
盛岡から二戸市(金田一温泉)までを結ぶ経路、金田一温泉を抜けて
 
青森に入ると、そこから先は青い森鉄道 になります。
 
青い森も素敵な名前だけれど・・・やはり銀河鉄道!!!!
 
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メーテルー!!!と叫びたくなる衝動はかられず(笑)
 
ちっさい電車です。
 
これはもう、ネーミングがうまい。宮沢賢治さまさまでしょう(^^)
 
この小さい、1時間に1本の電車に乗ってみたかったんですわ。
 
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しんしんしん・・・と雪が降る。
 
山の稜線も、信州や関東、九州とはまた違う、
 
きびしさを感じる。
 
底からひたひたと冷えが来るような。
 
まさにこんなお話の舞台となるような。
 
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貧しい老夫婦が大みそかに、雪に埋もれた
 
おじぞうさんに売り物のすげがさをあげるという
 
静かな、でも最後に心あたたまる物語です。
 
「その ゆきがなあ、
 
 ほたほた ほたほた、
 
 ふるわ ふるわ、 かぜも でてきた。
 
 「しかたね、かさひとつうれねえけど、
 
 かえるか」
 
 とぼりとぼり、ゆきんなか、
 
 じいは かえりみちに ついたが、
 
 つかれてなあ、 たちどまった。」
 
 松谷みよ子・黒井健 童心刊より抜粋
 
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今回駆け足でちょびっと旅でしたが、
 
わたしがお世話になった岩手の方、
 
みなさん、しずかで優しい人たちでしたねえ!
 
こういう厳しい自然の中で生まれ育つと、
 
なんかこう、忍耐強く無駄口たたかない感じに
 
なるんでしょうか?
 
お話の生まれる空気感ってやはりあるなあ・・・
 
日常を抜け出して、見たことのない風景を見て
 
食べたことのないものを食べ、
 
ふだんとは違うことを感じるって良いものですね。
 
久々に旅が出来て、心身のリフレッシュが
 
出来ました(^^)
 
 
☆おまけ:
 
銀河鉄道線駅に貼られたお習字があまりに
 
世知辛いので・・・。
 
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いくら東北の人が辛抱強いったって…
 
もう少しこう、夢とか希望とか(^^;)
 

2017年11月12日 (日)

絵本寺子屋 =ぼくのくれよん=

どうもです。

 
本日は月1の絵本寺子屋でした。
 
そして、昨日今日は東京ビッグサイトで
 
デザインフェスター通称デザフェスでした。
 
友人に出展を誘われたものの、どうしても
 
気乗りせずお断りをした直後に、仕事で
 
大きな変化があり、引き受けていたら
 
ものすごい迷惑をかけるところだった(汗)
 
つくづく、自分の「何となく」の感覚を
 
侮ってはいけないなと痛感した次第です。
 
で、絵本寺子屋。
 
月1なのでなんとか行くだけ行っております。
 
今日の課題図書はぼくのくれよん
絵と文、長新太
講談社刊
 
171112
ごろごろごろごろ・・・
 
このふっとい、でっかいクレヨンは何????
 
とページをわくわくしてめくらせる、
 
シンプルながらリズミカルで楽しい絵本です。
 
編集者さん曰く、
 
「絵本はめくるメデイアだから」
 
とのこと。
 
そうそう、今日はもうひとつ。
 
「いつまでも自分(編集者さん)とこの私塾が
 
あると思うな」
 
というお言葉。
 
みなさん、しっかり作家としてちゃんと自立して
 
くださいよ、ということなのですけどね。
 
さみしいなあ・・・と心もとない気持ちになりました。
 
ずっと叱って欲しい、突っ込んでほしい、だなんて
 
子供じみたことを思ってしまうのでした。
 
当たり前は当たり前じゃないんだ、感謝しないとだね。
 
ではでは(^^)
 

2017年10月 8日 (日)

絵本の寺子屋=多様性の豊かさ=

どうもです。

 
いろいろ環境激変で相変わらず落ち着かない、
 
消耗する日々なのですが、意地でも行ってきました、
 
絵本寺子屋!
 
私の本来の目的はここよ、ここさえ見失わなければ
 
どうにかなるさ!と思わせてくれる居場所。
 
去年の秋から毎月参加を心がけて
 
だいぶ顔見知りも増えて、気持ちが楽になって
 
まいりました(^^)
 
今月の課題図書はこちら。
 
トミー・アンゲラー さく
いまえほしとも やく
偕成社刊
 
本来はどろぼう3人組なのですが、ひょんなことから
 
テイファニーちゃんという子供と出会い、
 
そこからなぜか国中の子供達を集めて
 
養育を始めるという、日本での初版は1969年という
 
ロングセラー絵本です。
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わりとシンプルでシュールなところもある絵です。
 
どろぼう、という設定がちょっとワクワクしたり、
 
子どもさんにとっては、最初怖かったりも
 
するのかな?
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そしてここが運命の分岐点となる、
 
テイファニーちゃんとの出会いです。
 
ここから、あれよあれよという間に3人組の
 
生活が変わって言っちゃうところが楽しい(^^)
 
久々に読んだよ、どろぼう3人組。
 
この課題図書もですが、今回はダミーを持ち込んだ
 
先輩作品についての意見のやりとりがおもしろかった。
 
その先輩はもう数冊絵本を出版している、
 
この寺子屋ではベテランなのですが、今も直接
 
この私塾で次回作を編集者さんに見ていただいている。
 
とある場面で、お二方のやり取りを、我々は周囲で
 
見守っているのですが、その場面に対して
 
みている我々も意見を出し。
 
私自身はそのダミーが初見でしたので、特に意見は
 
出さないままひたすら聞いていました。
 
編集者さんもそのやりとりがおもしろいということで
 
ひたすら聞き役。
 
つまり、何が「正しい」かどうかはそれぞれであり
 
絶対正しい、はない、ということ。
 
どちらも意見もあり、で、あとは作者が訴えたいことに
 
どちらが沿うのか。
 
なんというか・・・この私塾の一番の良さが出た瞬間
 
だったように思えました。
 
答えを強制しない。
 
いえ、読み手である子ども達に何かを押しつけようとする
 
内容はアウトなのですが、そうでないなら、
 
子ども達の力を信じた上での発信なら、どっちもあり。
 
ちがってていい、ちがいが楽しい、という、
 
多様性の豊かさがそこには広がっているのです。
 
そうなると、ちがう自分であってもそこにいてオッケー、と
 
自分という存在そのものを受け入れてもらえるかのような
 
心地よさを感じるのです。
 
心身ともに消耗した1週間、体調的には微妙だったのですが
 
参加を終えた帰りには、すっかり元気を取り戻しました。
 
心のビタミン剤という感じです。
 
まあ・・・適当にがんばろーではでは(^^)
 
 
 
 
 

2017年8月27日 (日)

マイケルBDと絵本むぎばたけと

どうもです。
 
早いもので8月最後の日曜日です。
まだまだ暑さは続くけど、
8月が終わるイコール夏が終わる、
というのは、ちょっとさみしいものです。
 
そんな中、来週8月29日は、我らが
マイケル・ジャクソンのお誕生日。
老舗イベントや私的な集まり含めて
各地でファンがお祝いをするかと
思います。
私と友人は今回、昼に所用を済ませて
夜にミニ私的マイケルバースデイをお祝い(^^)
出逢えたことに幸せをしみじみ・・・。
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そんな、夏の夜の音楽イベントを彷彿とさせる
絵本があるのです、実は!
 
その名も、むぎばたけ
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アリソン・アトリー作
矢川澄子 訳
片山健 絵
福音館書店刊行
 
ハリネズミとカワネズミ、野うさぎのジャックじいさん、
3匹が夏の夜、麦の穂の奏でる音を聴きに
お散歩するという絵本です。
 
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「おれたち、はたけへ、ムギののびるとこを
見にいくんだ」
 
ハリネズミがいうと、ジャックじいさんも
口をそろえます。
 
「ムギの穂ののびるとこをな」
 
「そりゃいい見ものだ。
ゆくだけのことはあるな」
カワネズミものりきです。
 
「ムギの穂がでそろって、風にゆれてるとこ
見ると、そりゃ胸がすうっとするものねぇ。
いっしょにいってもいいだろ?
けさからアヒルのふうふと、
カエルの子にしかあってないんだもの。
すこしはいいものを見たいよ」
 
(絵本「むぎばたけ」より抜粋)
 
そうして3匹は楽しげに、夏の夜を
楽しみながら、むぎばたけに到着します。
 
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明るい月夜の下、あたたかい風に吹かれながら、
草いきれの香りを嗅ぎながら。
 
真夏の夜の音楽フェスを楽しむかのような、
楽しげに耳を傾ける3匹の眼前には、
どんな風景が広がっているのでしょう?
 
 
マイケル・ジャクソンのお誕生日と
彼の遺してくれた素晴らしい音楽に
敬意を表して、この絵本を取り上げて見ました。
 
ページの向こうから聞こえてくる音に
思いを馳せつつ、よろしければぜひ
ご一読ください(^^)
 
 

2017年8月19日 (土)

絵本だいちゃんとうみ

どうもです。

 
お盆前の、風呂か体温か、というような猛暑の後、
どういうわけか長雨が続く東京でございます。。。
 
暑いのが苦手なくせして夏大好きな私としては
かなりさみしい。
夏よ行かないで~もう少しいて~という気に
させられます。
 
そんな、夏よ終わらないでな絵本をご紹介します。
 
 
170819
 
福音館書店刊 
太田大八 作絵
 
著者である太田大八氏が子供時代に過ごした
長崎の夏の海の1日が描かれている絵本です。
 
この表紙、子どもたちと海と小さいふね。
 
さあ、何が始まる?というわくわくと、
それでいてどこか静かなたたずまいの
美しい絵。
 
内容もまさにそのとおりで、
パッケージに偽りなし!(^^)
 
主人公はだいちゃん。
長崎に住む親せきのこうちゃんやさぶろうさん
たちと海にあそびにゆくのです。
 
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(こちらはページ全体)
 
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(絵の部分を拡大)
 
「さぶろうさんは ひだりてで ろを こぎ、
 
 みぎてで つりをするから たいしたものです。
 
 だいちゃんと こうちゃんは、てごたえがあるたびに、
 
 「きたきたっ、こりゃ ふとかごとある」
 
 と、いいながら、きょうそうで きすや
 
 こだいを つりあげました。」
 
(だいちゃんとうみ、より抜粋)
 
きらきらとした、それでいて穏やかな長崎の海や
ぎい・・・ぎい・・・・と音を立てて進んでゆく小舟の
音が今にも聞こえてきそう。
 
170819_3
(こちらはページ全体)
 
2
(こちらは絵の部分を拡大)
 
海辺ではこうちゃんの妹さん達と
みな、という貝を採ったりしています。
 
キラキラとした子供時代の夏、
潮の香り、ごつごつとした感触を
足の裏に感じる岩場・・・
 
とても五感にうったえてくる、
伝わる素敵な絵に、最近毎晩繰り返し
読みふけっています。
 
この絵本を知ったきっかけは、
という本でした。
 
こちらに太田大八氏のアトリエと
インタビューが掲載されていたためです。
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残念ながら太田大八氏は
昨年夏にお亡くなりになりましたが
この五感に訴えてくる、音や香りが伝わってくる
素敵な絵と長崎の海は、これからも
この絵本の中に生き続けるのです。
 
初刊は1979年というロングセラーです。
よろしければぜひご一読くださいね(^^)
 
 

2017年6月 4日 (日)

絵本の寺子屋=からすのパンやさん=

どうもです。

早いもので6月となりました。
 
先月の絵本寺子屋のことを載せておこうと
思います。
 
5月の課題図書は、
170528_2
かこさとしさん作、もともとは1973年に初版、
2010年9月までに360刷り!!!
その後さらに改訂版?シリーズを変えて
出版されて、さらに2015年時点で62刷りだそう・・・
 
すっげーロングセラーです!
 
お話は、森の中にあるカラス家族のお話。
子供4人いて、若夫婦は仕事しながら子育て
なので、仕事に打ち込めず、暮らしがどんどん
貧しくなる・・・
 
家族で力をあわせ、アイデアを出してパン屋を
盛り立てるという、ファンタジーながらも世知辛い(笑)
ユニークなお話です。
 
最初にこのお題が出て、ページをめくったら
からすでしょう?
 
からす・・・あえて選ばないかも私なら、と
思ってしまいました。
もっと一般的に「かわいい」と言われやすい
動物を題材にするかも。
 
オープニングはこんな形で始まります。
 
「いずみがもりは、からすの まちでした。
 
 いずみがもりには、
 おおきな きが にひゃっぽん、
 ちゅうくらいの きが よんひゃっぽん、
 ちいさい きが はっぴゃっぽん
 ありました。
 
 そのきの うえには、みんな、
 からすの うちが ありました。
 
 いずみがもりの
 くろもじ さんちょうめの
 かどの ちゅうくらいの きに、
 からすの パンやさんの
 おみせが ありました。」
 
(「からすのぱんやさん」より抜粋
 かこさとし 作・絵
 偕成社刊)
 
 なんとも具体的な森の木の数よ。
 ただ「大きい」だけよりも
 どんくらいの大きさかが想像つきやすいし、
 そこにぜんぶからすが住んでいるのかあと
 子供達は思うのかもしれません。
 
 すでにお話全体の世界観が 
 出来ているように思います。
 
 また、作者のかこさとしさんは
 東大工学部出の、科学者にして
 会社員として長年お仕事をされて
 きていらっしゃいますので、
 だからか、数字で具体的に
 描かれるのかもしれませんね。
 
170528
なんと子供カラスちゃん達は、まっくろではなく
4色なんですね~!
 
からすなんだけど、多様性という意味を込めて
色つきで描かれているようです。
 
この、家族みんなでの助け合いとお店が
繁盛してゆく様子がとても楽しくて、
これなら子供達も楽しんで読むよなあ、
それならロングセラーになるよなあと
思いました。
 
*********************
寺子屋で編集者さんのお話しを伺いながら
心に刻んだ一言。
 
「頭で物語を作るな。
 キャラクターと、そのキャラクターの住む
 世界観を作った方がいい。
 一見遠回りなんだけど、
 その方が近道だから」
 
というものです。
確かに遠回り・・・。
その道のりの長さに一瞬クラっとしました(^^;)
 
その編集者さんが以前担当された作家さんの
ことを例に出されていて。
ものすごくストーリーテラーなんだけど
頭で作っている感じがなぁ・・・と気になり、
どんな世界のお話なのかを
スケッチしてもらったところ、
その世界観から生まれた物語が自然で
良かったみたいでシリーズ化
されたそうです。
 
前述のからすのもりーいずみがもり
ではないですが、どんな町、どんな家に
住み、どんな暮らし方をしているのか、
そのあたりまで作り込んでみる・・・。
 
長いなあ・・・
まあ・・・やるしかないかなあ・・・
とぼやきながら、スケッチをしている
今日この頃です(^^;)
 
ではでは今日はこの辺で。。。
 
 
 

2017年4月22日 (土)

絵本の寺子屋=霧が少しづつ晴れてゆく=加筆あり

どうもです。

 
まずは今一度告知です。
20170416mj
2年に1度開催されます、マイケル・ジャクソン
ファンによる、アートの祭典、
2017MJファンアート展 が今日明日と、
千駄木にありますホワイト・ギャラリー にて
絶賛開催中です!
 
明日は11時から16時、そのあといったん閉場し
16時半から18時半まではパーティとなります。
 
私も作品を出展しております。
明日は現場で搬出があるため
いつもより前倒しでブログをアップしております(^^)
マイケル・ジャクソンのファンでない人には
おもしろくもなんともないか(^^;)
 
千駄木や根津は昔ながらの下町情緒あふれる
街並みです。街歩きのついでによろしければ♪
 
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
 
さて。
絵本寺子屋に去年の9月から、ある種の覚悟を
決めて参加再開し、7か月が経ちました。
 
覚悟をしたことは、
プロの絵本作家として、商業ベースで絵本を
必ず出版すること、
というもの。
 
そして今はこつこつと日々、キャラクターや
作品の構想を練りながら、絵本の寺子屋では、
主宰の編集者さんの、他の人の作品講評を
聴講しながらポイントをノートに取っております。
 
私もですが、この寺子屋に来ようって方ですから
皆さん少なからず絵を描いたりお話を作ったりは
出来ているんですよ。
 
ただ、じいっと我慢の子で耳を傾けていると
誰しもが編集者さんに、深い部分では
同じことを言われていることに気が付きました。
 
☆あなたがこの作品で言いたいことは何か?が
 分かりにくいです。
 
☆アイデアだけで持ってくるな。
 アイデアを絵本にするだけの構成力が足りません。
 
☆読者を置いてけぼりにするな。
 ちゃんと読者を次のページに連れて行け。
 
この3点がいっちばん多い。
耳にたこができるって、こういうことを言うのね、
っていうくらいに、本質の部分ではこの3点を
ひたすら問われ続ける我々生徒です。
 
前述の覚悟につながることですが、
なんとなく絵本描けたらいいな、ではなく。
 
自分の一番伝えたいことを作品に乗せて
子供達に絵本として手渡したい、
その絵本を商業ベースで出したい、
という覚悟。
 
まずここがありきで、実はここが弱かったりする。
 
で、「一番伝えたいこと」。
ここがね、案外私も含めて生徒の皆さんは
自分でちゃんと分かっていない。
 
ふと思いました。
自分がいっちばん何を伝えたいの?
ここがちゃんと分かっていることこそが
コミュニケーション力の高さなんじゃないかって。
 
コミュ力っていうと、よく話術の巧みさとかを
言われがちで、もちろんそれも一理はあるだろうけど。
 
実は、自分で自分のいいたいことを
分かっていてはじめて、人につたえられるのでは?
それは、自分との対話が出来ているということ。
 
何を伝えたいか?があってこそ、
どう伝えるか?なのであってね。
 
で、自分との対話に一番必要なものは何か。
それは一人でいる時間。
自分で自分に向き合う、静かな時間なんじゃないか。
 
自分に向き合うというのは、結構エネルギーを
つかうものです。
時に疲れるし、見たくない自分の本音も
見ざるを得ないし。
光り輝く部分だけではなく、ダークな部分も
出てきたりして、そこにからめとられないだけの
強いエネルギーが必要です。
 
いわゆる「リア充」というのかな、今時のわかもの
言葉でいうと。
たくさん友だちがいて、いつもキラキライベントがあって。
それを決して否定はしないけれども、
自分との対話は、そことむしろ真逆だったりするかも
しれないね。
 
なぜ自分はそれを描きたいの?
なぜ自分はその題材とキャラを選ぶの?
ということを、
世間一般のものさし、を完全に外して
素の自分に深く深く潜っていく。
 
あっちゃあ・・・と思いました。
今まで、白いもやもやと、けれどもかなり濃い
霧の中をとぼとぼ歩いて来た感がありましたが。
 
私、自分との対話をしていたつもり、
だったんだけど。
まだまだ、ぜんぜん浅かったんだなあ。
 
少しづつではありますが、濃い霧が
すううっと晴れてきたような、
そんな心もちになりました。
 
今頃分かったのかよ、おれ(^^;)
 
 

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